NDstyle.の商品には「品質表示」が付属しています。
品質表示には、サイズや素材、表面加工、注意事項、製造元など、その家具の情報が書かれています。
その中の「表面加工」の欄に「オイル仕上げ」と記載されている場合、
定期的なオイルメンテナンスが必要です。
「オイルメンテナンス、って何?」と思われる方もいるかもしれませんが、
お肌のお手入れと同じで保湿が必要なんですね。
NDstyle.では「ウレタン塗装」と「オイル仕上げ」が主な塗装方法になっています。
ウレタン塗装の場合、樹脂で表面がコーティングされているので、
食事などで汚れた時は、乾拭きや固く絞った水拭きをするだけ。
定期的なメンテナンスは不要です。
ただし、水拭きで落ちない汚れがついてしまったり、表面が削れてしまった場合には
再度ウレタン塗装をし直すことはできません。
オイル仕上げの場合、表面にオイルを染み込ませてある状態です。自然な木の風合いを楽しめます。
ただし、木材の表面は露出している状態ですので、お肌と同じでカサつきが生じます。
定期的にオイルを塗って保湿をすることで、木の表面を健やかに保つことができます。
万が一、水拭きで落ちない汚れやキズがついてしまったとしても、紙ヤスリで表面を削り、
オイルを塗れば、元どおりになります。
前置きが長くなってしまいましたが、
オイルメンテナンスのご案内です。
材料を常備しておくことで、定期的に作業できると思います。
日常的なテーブルを拭く作業に「オイル」の工程を足す。
ただそれだけです。難しくないです。
レッツ、トライ!
■ オイル仕上げのメンテナンス方法
【 必要なもの 】
• 家具用オイル …透明のもの。ホームセンターなどで入手できます。
• 乾いた布 …オイル塗布用と拭き上げ用。
→使用量はオイルを塗る面積により異なります。
綿素材の古着や使い古したタオルで代用できます。
• ビニール手袋
• 敷物 …新聞紙やビニールシートなど
《落ちない汚れやキズがついている場合》
• 紙ヤスリ #320
• 硬めのスポンジ…紙ヤスリを使う場合、あると便利です。
【 作業前の準備 】
● 床に敷物を敷き、オイル等による汚れ対策を行ってください。
● オイルを塗布する際は、必ずビニール手袋とエプロンをして作業を行ってください。
● 作業は火のあるところで行わないでください。引火のおそれがあります。
【 作業手順 】
1. 乾いた布などで塗る面のホコリや汚れを取り除きます。
*乾いた布は綿素材の古着や使い古したタオルなどで代用できます。
→落ちにくい汚れやキズがなければ3の工程へ。
2. 落ちにくい汚れが付着したり、キズが生じている場合、木目に沿って紙ヤスリ ( #320 ) で軽く擦ると
取り除けます。
削ったあとの木粉は丁寧に拭き取ります。
!!POINT!!
*紙ヤスリに硬めのスポンジを当てて使用することで、持ちやすくなる上、
紙ヤスリをソフトに平滑に天板面を削ることができます。
*部分的に擦ると、その部分だけ色が薄く見えることがあります。
気になる場合は全体を擦ることになりますが、テーブル天板の場合、作業的に大変です。
部分的に擦った場合も、オイルを塗布し、使用していくことで徐々に色が馴染み
味わいとして愛着が湧いてくることもあります。
3. オイルは開封する前によく振って、乾いた布にオイルを少量含ませ、木目に沿って擦り込むように
全体に薄く塗ってください。
*塗りすぎに注意しましょう。
*オイルは用途が「家具」または「屋内用」のものをご使用ください。
4.広い天板面の場合は、丸く円を描くように全体に塗り広げていきます。
!!POINT!!
*乾いた布をタンポ状に丸めて使用すると、布にオイルが染みやすくなり、塗り広げやすくなります。
→タンポ状…てるてる坊主の要領で、別布を丸めたものを包むようにします。
*オイルが付着した布は自然発火のおそれがあるので、十分に水に浸した状態で処分します。
5. 20~30分後、きれいな乾いた布で木目に沿って軽く拭き取り、換気しながら常温で半日乾燥させます。
*オイルは特有のにおいがありますが、風通しを良くしておけば自然と弱まってきます。
【 作業後の注意 】
●オイルの付着した布は自然発火のおそれがあるので、十分に水に浸した状態で処分してください。
●使い終わった塗料はしっかりふたを閉め、火気のない、直射日光の当たらないところ、またお子様の手の届かないところで保管してください。
実際に作業をしてみると、意外と簡単です。
最後の注意点を読むとドキッとしてしまいますね。
使用した布の自然発火の要因は、オイルが揮発しやすい状態だからだそうです。
でも缶、瓶に入った液体のオイルは密閉して、日陰の涼しい場所で保管していれば、特に問題はありません。
ここでは一般的なオイルメンテナンスの方法をご案内しました。
市販のオイルのパッケージには使用方法や注意点が記載されていますので、必ずご確認の上、個々のオイルの説明に従ってくださいね。
まず一度、頑張ってやってみてくださーい。